GSOMIAとはわかりやすく簡単に解説

子供から「GSOMIA」ってなに?って聞かれて直ぐに答えられますか?うーん、ちょっとマッテって言ってしまうかもしれませんね。

そこで「GSOMIA]とは何かここでわかりやすく簡単に解説していきたいと思います。

そして「GSOMIA」に関する現在起きている問題や今後どうなっていくのか?「GSOMIA」のメリット、デメリットなどを解説していきたいと思います。

GSOMIAとは

「GSOMIA」これは(ジーソミア)と言います。

なぜ「GSOMIA」というかと言いますと「General Security of Military Information Agreement」の頭文字をとって「GSOMIA」と言います。

日本語に訳すと「軍事情報包括保護協定」といい、漢字いっぱいで書かれてもわかりずらいですね。

簡単に内容を言いますと「自分たちの国の安全を脅かす国やテロ組織などの軍事情報を複数の国で共有して、強化していきましょう」ということです。

そして共有した情報は、他の国(協定に加盟していない国)や組織には情報を漏らさないように約束しますよ。という協定になっています。

この協定の共有情報には「軍事技術、戦術データ、暗号情報、高度のシステム統合技術」などがあって、有事の際はこれらのデータに基づいて共同作戦が行われるようです。

日本が協定を結んでいる国はアメリカ、韓国、イタリア、インド、イギリス、オーストラリア、NATOと協定を結んでいます。

GSOMIAによるメリット

現在日本と韓国の間で結ばれているGSOMIAですが、両国のメリットは何かということを紹介していきます。

まず一番大きなメリットとしては日本、韓国、お互いの同盟国のアメリカの三カ国で軍事同盟を結んでいることにより、北朝鮮、中国の動きをけん制することが出来る事が挙げられます。

度々行われている北朝鮮のミサイル発射問題、これに対しどこで発射されたか?どこに着弾したか?を協力国の情報を集め瞬時に把握できることが挙げられます。

日本から見たメリットは北朝鮮情勢の情報が一番のメリットとして挙げられます。

やはり北朝鮮と地続きの韓国には多くの脱北者がいて、工作員の動きなどは韓国の方が多く情報を持っています。

日本としてはそこの情報が一番欲しいようで、今後北朝鮮の情勢が不安定なると日本にも脱北者が増える可能性があるので、その対策として情報が必要となってくるのです。

「えっ?じゃーミサイルの情報はいらないの?」って思いますよね。こちらに関しては日本は元々日本海に対してすごい警戒をしてる国で、アメリカと協力してどこで発射してどこで着弾するかを正確に把握することができ、韓国の情報はあまりいらないようです。

韓国から見てのメリットはやはり北朝鮮の発射したミサイルがどこに着弾したかを知る為の情報です。韓国は自国の情報だけだと発射したのは確認できてもどこに着弾するかがわからない状態の様です。

そこで日本の持っている情報収集衛星5基と地上レーダー4基、イージス艦六隻、早期警報機17台などの情報が得れるのはメリットと言えます。

しかし、韓国としてはあまり日本とはGSOMIAを組みたくないようで、2019年のGSOMIA破棄を打ち出した際に、自国の情報収集衛星を持っていないことが注目され、何としても持ちたかった情報衛星を2020年7月30日に韓国軍が軍事通信衛星「アナシス2号」の打ち上げに成功したと発表した。

GSOMIA破棄問題

2019年、日本と韓国で結ばれているGSOMIAが韓国側から破棄が通告され大きなニュースになりましたね。

なぜこの様なことになっていったかと言うと、やはりそこには日本と韓国の2か国間の問題があったようです。

問題の始まりは?

GSOMIA破棄問題の始まりは日本が韓国をホワイト国から外したことが始まりす。

この時日本の経済産業省は韓国に対して「輸出管理をめぐり不適切な事案が発生した。」との理由でフッ化水素、フッ化ポリイミド、レジストの3品目を今まで審査なしで輸入できていたものを、個別に審査しないと輸入出来ない処置を取りました。

それに敏感に反応した韓国政府は「じゃーこちらも輸出規制しますし、うちも日本をホワイト国から外します。と対抗処置を取り、その時一緒に「GSOMIAも破棄します。」って言ったのが始まりです。

結局、破棄したの?

そもそも「GSOMIA]の有効期限は1年間で、何もなければ自動更新される仕組みになっています。しかし破棄するとならば3か月前に事前に通告するように決まっています。

そこで韓国はついに3か月前の2019年8月23日にGSOMIAの破棄を通告しました。

やはりそこで動き出したのがアメリカ、メリットの無いGSOMIA破棄の撤回を求めてかなりの圧力をかけたようです。

そしてGSOMIA協定失効の6時間前に韓国政府が「破棄通告の効力を停止する」と発表し、自動更新されたようです。

現在はどうなっているの?

2020年8月、またまた更新の3か月前がやってきて韓国政府が「日本の行動次第で破棄しようかな~。」ってチラつかせています。

やはり戦略物資の輸出厳格化に対する対抗処置としてと文大統領の反日政治してますよのアピールでもあると思います。さすがに日本政府もあきれてる様子です。

韓国としては自国の情報衛星も打ち上げたし(信頼性はまだ不透明)もう日本に頼る理由がないので強気の発言でしょうが、実際はやはりアメリカの強い反発があるでしょう。

GSOMIAを破棄するとどうなる?

もし今後、韓国側からGSOMIAの破棄が実行されたら今までのミサイル発射情報の精度が少し落ちるかもしれません。

しかしこれはそんな大した問題ではございません。一番問題なのは、日本・韓国・アメリカの三カ国の軍事同盟を結んでいるという事実が北朝鮮、その後ろにいる中国は警戒してるのであって、その結束が無くなった時一番得するのが北朝鮮・中国なんです。

もしこんなことが起きたらアメリカはカンカンの怒るでしょうね。

GSOMIA破棄を通告した時の海外の反応

2019年8月23日に韓国がGSOMIA破棄を通告した時、世界の国々はどんな反応をしたのでしょう。

アメリカでは「機密情報を共有する協定に関して行った韓国の行動に失望している」「文政権が日本とGSOMIAの延長を行わなかったことに強い懸念と失望を表明する」

中国では「朝鮮半島の平和プロセスに資し、第三国の利益を損ねないものであるべきだ」と事実上歓迎する立場を示した。「韓国側の措置が日本を驚愕させた」

まとめ

GSOMIAを紹介するにあたって、どうしても切り離せないのが「日韓問題」ですね。

そこがあるからお互いに一歩も引けない状態になっていになっているのですね。しかし、極東地区の平和にためにお互い協力することは大事だと思います。

政治優先ではなく平和優先の政治を両国共してほしいものです。

今年の11月23日にはGSOMIAのニュースが流される程度のニュースで済んでくれることを願っております。

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