大文字送り火2020年はコロナの影響で規模縮小

京都の夏の風物詩「大文字の送り火」2020年はコロナの影響で、規模を縮小しての開催となりました。

今年は「葵祭」「祇園祭」と京都を代表する行事も縮小されて、例年通りの通例行事がコロナウイルス感染拡大の影響を受けています。

今回の「五山の送り火」はどのように縮小されるのでしょうか?現在はわかっている情報と、過去には「五山の送り火」の中止、変更はあったのかを紹介していきたいと思います。

2020年の大文字・送り火の実行方法

2020年の「五山送り火」の開催は現在発表されているも事は「縮小して行う」と言う事が発表されております。

京都五山送り火連合会の発表では「市民や観光客の密集および、保存会会員の密接を回避するため」に例年通りの開催はしない方針と発表。一方で「古来の伝統を後世に伝えるために、縮小して送り火を行う」と発表しました。

6月上旬の時点では銀閣寺の麓にある大文字保存会の知り合いに「中止にするか行うかまだ検討中や」どうしたらいい?訊ねられましたが、その時は「こんな時だからこそやっぱりやって欲しいね。」って言っておきましたが、結果縮小という形で行なわれることが決まったのですね。

縮小?ってどうやってするのかな?と思いますよね。

今回の五山の送り火では各山の点火する数を減らすという方法を執るようです。

「大文字」(銀閣寺の上にある大文字)は通常75ヶ所の火床を点火させるのですが、今回は6ヶ所の点火となりました。

「妙」の文字は通常103ヶ所のところ1ヶ所点火に、って1ヶ所!!「法」の字も63ヶ所から1ヶ所点火、「鳥居」の文字は108ヶ所から2ヶ所点火、「左大文字」(金閣寺の上にある大文字)は53ヶ所のところ1ヶ所点火、「船形」の文字は79ヶ所から1ヶ所点火という感じななります。

これは山の上は結構な人の数で点火するらしく、大文字保存会の人に聞いたところ、「1家庭2ヶ所点火するんやで」と教えてもらいました。

やはり護摩木を燃やす火床は沢山の人で密になるようで、こういう処置をとったようです。

見学する人々も密集を避けて見学してくださいと縮小開催に理解を求めておられました。

しかし今回は一生に一度見れるか見れないかの五山の送り火になります。是非とも見学したいと思います。

送り火の点灯時間

「五山の送り火」は毎年決まっており、8月16日に行われます。ですから京都では8月16日までがお盆休みというのが多いです。

点火時間も毎年決まっております。五山は同時に点火するのではなく、点火する順番も点火する場所も決まっているのです。

  • 大文字…大文字山 20:00
  • 妙・法…西山・東山 20:05
  • 船形…船山 20:10
  • 左大文字…左大文字山 20:15
  • 鳥居…曼荼羅山 20:20

このように5分間隔で順番に点灯されます。

五山の送り火、過去に変則・中止はあった?

今回コロナの影響で五山の送り火が縮小という形で行なわれようとしていますが、過去に変則や中止などがあったか調べてみました。

五山送り火の起源は平安時代や江戸時代と言われてるようですが、公式な記録が残っていないので不明と言う事です。

実際に書籍などから送り火について書かれてる事が出始めたのが江戸時代前期頃と言われており、それが起源だと言われております。

ではそれ以降に変則や中止になったことはあるかといいますと、1943年~1945年の第二次世界大戦時灯火管制の理由から中止になりました。それ以降は中止したことがないそうです。

私が覚えているだけでも台風が接近してるときや大雨が降っている時でも通常に実行されていました。

近年で2000年12月31日にミレニアムを祝う為?で五山すべてが点火されました。

そして変わったところで2003年9月13日に当時18年ぶりのリーグ優勝をした阪神タイガースのファン25人が大文字山に登り、懐中電灯で阪神のHTの文字を照らして騒ぎになった記憶があります。

五山送り火の護摩木

送り火を灯す為の木は従来から護摩木に自分の名前を書いて火床の割木の上に載せて焚くと、病が癒るという言い伝えがあります。そして、消炭を持ち帰って粉末にして飲むと、持病が癒えるとも言われております。

私は消炭をもらうと、祇園祭で買った粽(ちまき)と一緒に結び、それを玄関に飾っておきます。そうすると厄除けと同じ意味で家に病気が入って来ないというのを聞きそれを実行してます。

2020年はコロナウイルスの感染拡大防止の為、護摩木の受付はないようです。

五山送り火の穴場スポットは?

私が紹介する一番の穴場スポットはズバリ「鳥居」のがよく見える広沢の池です。ここでは送り火に合わせて灯篭流しが行われます。

灯篭の明かりとその奥で灯る鳥居の送り火はまさに幻想的な雰囲気をかもし出しています。

今年はコロナの影響で灯篭流しは行われませんが、コロナが終わったら、是非とも一度見に来てください。

まとめ

今年は沢山の行事が新型コロナウイルスの影響で中止や縮小が行われております。まさかここまで多くの行事がなくなるとは思いませんでした。

送り火も変則な形で実施されるので、やはり実行する人たちの熱い気持ちが伝わります。特別な五山の送り火と言うことで見たいと思います。

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